ワコム広告のイラストはAI生成?クリエイター保護と技術進化の間で

目次

はじめに

ワコムの米国支社がSNSアカウントで投稿した新春セールの広告に使用されたイラストが、AIによって生成されたものではないかという疑惑が提起されました。

これに対して、ワコムはそのイラストがAIで作成されたものではなく、素材サイトで購入したものであると説明しました。

しかし、ユーザーからの多くの指摘を受け、ワコムはイラストの全ての制作過程を確認するのが困難であるとの見解を示し、最終的にはそのイラストの利用を中止することを決定しました。AIかどうかを判定するツールもあわせて使用したとのことでした。

また、今後、イラスト使用のプロセスを見直すと表明しています​​​​​​​​。

この出来事は、AI技術の進展とそのクリエイティブな使用が生み出す倫理的および法的問題に対する関心の高まりを反映していると言えます。クリエイターやアーティストの権利とAIによる創作物の利用の間には、依然として重要な議論が存在します。

ちなみに藤巻も所持

私も絵を趣味にしたいとおもっていた時期があって、CLIP STUDIO PAINT(通称:クリスタ)付きの液晶タブレットを買った記憶があります。

今はほとんど使っていないのですが、余裕が出来たら1日の暇な時間で絵を描く時間を設けていきたいとおもっています。

ワコム(Wacom)とは??

株式会社ワコム(Wacom Co., Ltd.)は、埼玉県に本社を置く電子機器開発企業です。主にペンタブレットや液晶タブレットなどの製造・販売を行っており、自社ブランド製品事業のほか、モバイル機器やパソコンメーカー向けにペンセンサーシステムをOEM供給するテクノロジーソリューション事業を展開しています。

特に、コンシューマ向けペンタブレット製品では日本国内で高い市場シェアを占めています。1983年に設立され、1984年には世界初のコードレスペンタブレットを開発しました。この技術革新により、ペンタブレットは広く普及し、デジタルアートやデザインの分野で重要な役割を果たしています。

今回波紋を呼んでいる事象について

冒頭でも説明しましたが、新春セールの広告に龍のイラストが掲載されていたのですが、こちらがAIで生成しているものだということが判明し、波乱を呼んでいます。

AIイラストについては、イラストレーターからしてみると、あまり良い印象を持ってるとは言えません。そのため、クリエイターに絵を描く道具を提供している企業が、AIイラストを宣伝で使用していることが、ユーザーの間では様々な意見が飛び交っています。

イラストの出所が不明?素材サイトとは?


イラストの出所が不明であることは、ワコムの広告に関する議論で重要なポイントです。ワコムが素材サイトからイラストを購入したと説明していますが、イラストの具体的な制作過程や作者に関する詳細が公開されていないため、ユーザーの間で疑念が生じました。このような状況は、AI技術の進歩に伴い、特にクリエイティブ産業において重要な問題となっています。

  • 著作権とオリジナリティ: イラストの出所が不明である場合、その著作権とオリジナリティに関する問題が生じます。著作権が誰に帰属するのか、また、作品がオリジナルであるかどうかを確認することが難しくなります。
  • AI生成作品の増加: AI技術によるイラスト生成が広まるにつれて、AIが作成した作品と人間が作成した作品を区別することがより複雑になっています。これにより、AI生成の疑いがかかる作品に対する懸念が高まっています。
  • 透明性の必要性: クリエイティブ産業においては、作品の出所、制作過程、著作権情報の透明性が非常に重要です。透明性の欠如は、潜在的な著作権侵害や不正行為に対する疑念を生じさせ、クリエイターや消費者の信頼を損なう可能性があります。

この問題に対するワコムの対応は、イラストの利用を中止し、今後のプロセスを見直すというものでした。このような事例は、クリエイティブ産業におけるAIの使用と著作権管理の複雑さを浮き彫りにしており、今後の取り組みにおいて重要な参考点となるでしょう。

購入先の素材サイトはAdobe stockで間違いなさそう

これはadobe stockの素材ストアにあったものをReplyでリンクを直接送っている方がいました。

現在adobe stockの素材サイトからは削除されているらしいのですが、購入先の素材サイトはこちらで間違いないでしょうね。

adobe stockはお金が稼げる点があるせいか、AIイラストで画像を投稿しているのが横行しているとのことでした。そのため、今回購入した素材も、その一つなんだと思います。

Adobe Stock Photosとは?

あらゆるクリエイティブプロジェクトに利用できる高品質なロイヤリティフリーの写真、ビデオ、イラスト、ベクター、3D、テンプレート数千万点を厳選して、デザイナーや企業、教育機関、官公庁向けに提供するストックフォトサービスです。

藤巻

金額としては結構高めなイメージありますね。

X(旧:Twitter)の反応

藤巻

Twitterでも、AI生成かどうかを判定するツールを使用したが、実際にやってみるとAIとすぐ判定されているのを確認されている人もいるため、不信感は高まっていますね。

AI技術の進化

  1. 作品の識別が困難に: AIが生成したアートワークは、人間が制作した作品と見分けがつかないほど高品質になってきています。これは、アートとテクノロジーの境界がますます曖昧になっていることを示しています。
  2. 著作権とオリジナリティ: AIによるアート作品の出現は、著作権やオリジナリティの問題を複雑化しています。誰がアート作品の「作者」なのか、AIが作成した作品には著作権が存在するのか、といった問題が議論されています。
  3. クリエイティブ産業の未来: AIの導入は、デザイン、イラストレーション、広告など、様々なクリエイティブな職種において、仕事の流れを変え、新たな機会を提供する可能性があります。

情報に惑わされないために

このテーマに関するさらなる情報や議論は、クリエイティブ業界の専門誌、技術革新を取り扱うニュースサイト、または著作権に関する法的な見解を提供する専門家のブログなどで見つけることができます。

それらの情報源は、AI技術とクリエイティブ産業がどのように相互作用しているか、そしてそれがアーティストやデザイナーにどのような影響を与えているかについての洞察を提供します。

藤巻

今回の件は、識別が難しいのは分かるけど、明らかに分かるだろどうなってんだワコムさん?っていう意見が大多数ってことですよね。後はAI生成かチェックした、しない、の論点にも不信感があることが確かです。

クリエイターの権利保護

アートボード

AIによるイラスト生成の普及に伴い、クリエイターやアーティストの権利保護は注目される問題になっています。著作権、創造性、オリジナリティに関わる法的および倫理的な課題がいくつかあります。

考えられる問題点

  1. 著作権とAI作品: AIが生成した作品に対する著作権は、現在の法律体系では明確に定義されていません。AIが「作者」とみなされることはないため、そのような作品がどのように保護されるべきか、または保護されるべきかどうかは、法的にも議論が分かれるところです。
  2. オリジナリティの問題: AIによって生成された作品が、既存の作品から派生している場合、そのオリジナリティについて疑問が生じます。AIが人間のクリエイターのスタイルを模倣して作品を生成した場合、その作品は誰のものと考えるべきか、という問題があります。
  3. 倫理的な問題: AIによる作品の利用は、人間のクリエイターに取って代わることなく、補助的な役割を果たすべきか、また、AIが人間のクリエイターの作品を利用する際にはどのような倫理基準が適用されるべきか、といった倫理的な問題もあります。
  4. 権利保護の対策: クリエイターの権利を保護するためには、AIを使用する際のガイドラインやポリシーの確立、著作権法の更新、AI生成作品のライセンスの透明性の確保など、様々な対策が必要とされています。

今後について

これらの問題に対する議論は、法学者、クリエイター、技術開発者、および法制度を含む多岐にわたる領域で活発に行われており、AI技術の進化と共に進行中のトピックです。個々の国や地域での法的解釈や対応も異なるため、国際的な基準や合意形成が求められる場合もあります。

藤巻

私はイラスト業界で従事したことが無いため、あまり強くは言えないのですが、AIイラストでお金を稼ぐ人もいると良く聞きます。いくら画風等で分かるとは言っても、本職の人から良く思われないのは当たり前だし、法整備もどうにか出来ないものか・・・とも思ってます。

AIイラスト自体はすごい技術だと思ってます。AI全般に言えることなのですが、使い方次第では、悪用され努力している人たちに影響を与えるのはかわいそうですよ。

ワコムの対応

ペンタブ

ワコムの対応に関して、彼らは初めに提供されたイラストがAIによって生成されたものではないと説明しましたが、ユーザーからのフィードバックを受け、画像の作成過程を完全に確認することができないと判断し、その使用を停止しました。この対応については意見が分かれています。

一部のユーザーは、ワコムが問題に迅速に対応し、コミュニティの声を聞いて誠実に対処しようとしたことを評価しています。このような対応は、企業が透明性を持って行動し、信頼性を保つために重要です。

他方で、一部のユーザーは、ワコムの初期の対応が不十分であり、より迅速かつ包括的な調査が必要だったと感じています。特に、クリエイティブな作品を取り扱う企業として、使用するイラストの出所と制作過程については、より詳細な情報提供が期待されるところです。

企業がAI生成コンテンツの使用を公表し、そのプロセスについて透明性を持ってコミュニティとコミュニケーションを取ることは、今後ますます重要になっていくでしょう。このような状況は、他の企業にとっても、AI技術を取り入れる際のガイドラインを設け、倫理的かつ法的な基準に従って行動するための重要な事例となります。

詳細な情報については、ワコムの公式声明や、信頼できるニュースソースを参照することが推奨されます。

まとめ

ワコムの広告におけるAI生成イラストの使用疑惑は、現代のクリエイティブ産業における技術と倫理の交差点における重要な議論を浮き彫りにしました。クリエイターの権利保護、作品のオリジナリティ、そして企業の透明性と責任は、今後も継続して注目されるべき点です。

この事例は、AIの進歩が私たちの働き方や創造性に与える影響を再評価する機会を提供しており、企業だけでなく、クリエイター、消費者、法制度にも、その対応を求めています。教訓として、技術の進化に伴う新しい課題に対応するためには、業界内外でのオープンな対話と協力が不可欠であると言えるでしょう。

藤巻

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