埼玉県川越市で大量の水道メーター盗難問題:なぜ?原因は?、影響と再発防止への道筋

目次

はじめに

埼玉県川越市で、建て売り分譲地の未入居住宅から大量の水道メーターが盗まれるという出来事がありました。具体的には、55個の水道メーターが盗難に遭っています。

この問題は、ある入居予定者が引っ越し先の家に水道メーターがないことに気づいたことから発覚しました。その後の調査で、川越市内の複数の建て売り分譲地から同様の盗難が確認されました。

この件に関して、川越市は警察に通報し、さらに不動産業者に対して電話やホームページでの注意喚起、盗難防止に関するチラシの配布を行っています。水道メーターの盗難は埼玉県内で多発しており、金属類の転売を目的とした犯行とみられています​​​​。

参考…Yahooニュース

【1/31追記】犯人が逮捕された?

埼玉県上尾市の田口志昴容疑者(42)が逮捕されたとのことです。

この方は、先月水道メーター2個(6000円相当)を盗難していて、現在は一連の盗難に関連するかを調査中みたいです。

ちなみにシンプルにお金が必要だったとのことです・・・。

参考…Yahooニュース

なぜ水道メーターを盗難するのか?動機について

泥棒のコスプレした犬

水道メーターの盗難が増加している主な理由は、銅価格の高騰です。東京都水道局の担当者も、銅の価格上昇を要因の一つと考えています。

過去10年間で、銅の価格は約1.7倍になっており、これが水道メーター盗難の背景にあると言われています。水道メーターには銅などの非鉄金属が含まれているため、これをスクラップとして売却しようとする盗難が増えているのです。

さらに、多くの水道事業者では水道メーターを盗難から守るための十分なセキュリティ対策が講じられていないことも、盗難が多発する一因となっています。

盗難防止ロックや警報装置などの設置が不十分であるため、犯罪者にとって盗みやすい状況にあると考えられます。

この問題は日本だけでなく、世界中で広く見られる問題です。例えば、アフリカやアジア、ヨーロッパ、北アメリカの多くの国々でも水道メーターの盗難が報告されています。

これらの国々でも、水道メーターに含まれる金属のスクラップとしての価値、盗難の発見が難しいこと、セキュリティ対策の不十分さが主な原因となっています​​​​。

水道メーター盗難防犯対策

水道メーター

水道メーターの盗難を防ぐために、住宅や不動産業者が講じるべき防犯対策には、以下のような方法があります:

  1. 盗難防止ロックの設置: 水道メーターに特別なロックを設置することで、盗難を防ぐことができます。これは、無断でメーターを取り外すことを困難にします。
  2. 監視カメラの設置: 監視カメラを設置することで、犯罪者に対する抑止力となり、盗難が起こった場合には証拠を提供することができます。
  3. セキュリティシステムの強化: 不審者が侵入した際に警報を発するセキュリティシステムを設置することも有効です。
  4. 照明の改善: 盗難は暗がりで行われることが多いため、水道メーター周辺の照明を強化することが有効です。
  5. 定期的な巡回や監視: 地域や施設のセキュリティ担当者による定期的な巡回や監視を行うことで、盗難を未然に防ぐことができます。
  6. コミュニティの意識向上: 近隣住民やコミュニティに対して、不審な活動を見かけた際の報告を促すことで、盗難防止の意識を高めることができます。
  7. 警察や自治体との連携: 警察や地方自治体と連携し、地域全体での防犯対策を強化することも効果的です。

これらの対策は、水道メーターだけでなく、他の貴重品の盗難防止にも役立ちます。また、防犯対策は状況や環境によって異なるため、個々のニーズに合わせて最適な対策を選択することが重要です。

水道メーター盗難の被害拡大(その他の事例)

水道メーターが設置されている場所

東京都内の水道メーター盗難の事例が2023年12月4日と6日に東京都水道局HPで告知されていたみたいですね。

特に、足立区、杉並区、練馬区、小平市、西東京市において、集合住宅や使用中の住宅から水道メーターが盗まれる事件が発生しています。

例えば、足立区では解体予定の集合住宅や新築戸建て住宅から合計20個の水道メーターが盗まれ、被害金額は78,400円に上りました。また、杉並区、練馬区、小平市、西東京市では、使用中の集合住宅から合計9個の水道メーターが盗難に遭い、被害金額は19,600円となっています。

これらの盗難に対し、東京都水道局は警察への被害届提出や巡回の強化を依頼し、検針委託会社や東京都管工事工業協同組合などに情報提供を行い、定期検針やメータ交換時の確認を徹底しています。さらに、金属部分を含む水道メーターが売却される可能性について、関連団体に情報提供しています。

このように、水道メーターの盗難は単一の地域に限らず、複数の地域で発生していることがわかります。都市部では特にこのような盗難が多発している傾向にあります。

藤巻

やっぱり世界的にも拡大しているから、日本でもやろうっていう犯罪心理とかあるんですかね?👆の記事でも書きましたが、犯罪者の考えは少し理解出来ないので、今度犯罪心理を解説している本でも読みたいと思ってます。

犯人の特定と逮捕、罪の重さ、判決など

今回の事例における、盗難の犯人は当然ですけど、まだ見つかっていません。しかし、過去に同じ罪を犯して、捕まった事例があったのでご紹介しますね。

水道メーターの盗難事件に関連して、逮捕事例が報告されています。千葉県船橋市内で、水道メーターと止水栓を窃盗した犯人が逮捕され、懲役1年執行猶予4年の判決が下されています。

この犯人は、その他の水道メーター窃盗も行っていたことが判明し、余罪分が検察庁に送致されました。この例から、水道メーターの盗難は刑法第235条の「窃盗罪」にあたる犯罪であることがわかります(千葉県庁の報道発表からの情報)​​。

参考…千葉県営水道HP

再発防止策

市や警察が水道メーター盗難の再発防止のために計画している対策には、以下のようなものがあります:

  1. 盗難防止装置の設置: 盗難防止ロックやセキュリティシステムの導入。
  2. 監視カメラの設置: 盗難が起こりやすい場所に監視カメラを設置して抑止効果を高める。
  3. 啓発活動: 市民への啓発キャンペーンを通じて、不審な行動に気づいた際の報告を促す。
  4. 巡回と監視の強化: 警察やセキュリティ会社による定期的な巡回や監視活動の強化。
  5. 関連組織との連携: 水道事業者、非鉄金属リサイクル組合との情報共有や連携を強化する。

これらの対策は、特に盗難が多発している地域や施設で重点的に行われることが予想されます。また、地域や状況に応じて、さらに具体的な対策が講じられる可能性があります。

まとめ

水道メーターの盗難は、銅価格の高騰による影響を受けて、日本全国で発生しています。市や警察は、盗難防止対策として盗難防止ロックの設置、監視カメラの設置、市民への啓発活動、巡回と監視の強化、関連組織との連携などを計画しています。これらの取り組みは、盗難のリスクを軽減し、地域コミュニティの安全を高めるために重要です。

正直な話し、シンプルに迷惑ですよね。大した価格では無いとはいえ、迷惑度で言ったら、相当だと思いますよ。どのような人間がこういった盗難を行っているんでしょうね?お金に困っているのか、それとも別の意図があるのか?等、気になる部分がありますが、今度犯罪心理の本でも読んで勉強しておきます・・・。

藤巻

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