はじめに
中国甘粛省で発生した地震に関する最新情報によると、地震の規模はマグニチュード6.2で、116人が死亡し、200人以上が負傷していると報じられています。救援活動は迅速に行われており、解放軍、武警部隊、消防救援、森林消防、医療救援など6000人以上が緊急出動しました。
河水の障害を乗り越え、救援隊員が300名以上の住民を安全に避難させ、9台のヘリコプターが検索救助活動を行い、空中からの救助ルートを開設しました。また、国家卫生健康委は、救急医療チームの増派とともに、国家レベルの重症専門家チームを災害地域に派遣して、傷病者の治療を指導し、人員の死傷を最小限に抑える努力が行われています。
この地震は、中国の複数のプレートが接する地域で発生したため、地震発生が比較的多い地域です。甘粛省では過去にも大規模な地震が発生しており、1920年には「海原地震」として知られる大地震で20万人以上が死亡するなど、歴史的にも大きな被害があった地域です。
現在の救助活動では、先進的な装備と技術を駆使して、地震による滑落や崩壊などの地質災害に対する予防と対策が行われています。また、党員幹部や青年ボランティアが積極的に参加し、災害救助と支援活動に貢献しています。
藤巻プレートは以下記事でも解説してますので、よかったらどうぞ。今回の記事は中華サイトの情報を基に作成してるので、翻訳ミスや僕の認識違いがあったらすいません。
余震:今後も発生する？
甘粛省で発生した地震に関して、中国地震局からの情報によると、地震発生後、3.0以上の余震が9回記録されました。これには3.0～3.9の地震7回と、4.0以上の地震2回が含まれており、最大のものは4.1の規模でした。また、専門家の分析によれば、この地震の震源地域では今後も5.0以上の強い余震が発生する可能性があるとされています。
政府の対応: 地方自治体や国家政府の地震への対応
中国政府は甘粛省での地震に対して、以下のような対策を講じています。
- 防災減災計画の実施: 中国地震局は「十四五」国家防震减灾规划を発表し、2025年までに防震减灾事業の現代化体系を形成することを目標に掲げています。これには、地震監視、予報、警報システムの強化、地震災害リスク管理の向上、緊急対応サービス能力の向上などが含まれます。
- 全社会の防震減災能力の向上: 中国地震局は、大都市や都市群の地震災害リスク管理の強化、町村住宅の耐震性向上、海洋地震対策の強化などを通じて、全社会の防震減灾能力を高めることを目指しています。
これらの措置は、地震のリスクを減らし、災害が発生した場合の対応を強化するために重要です。中国政府は、地震発生時の迅速な対応と、長期的な再建計画の両方に焦点を当てています。
国際支援（中国がする側の話しです）
中国は国際的な救援活動に積極的に参加しており、国際的な救援体系の一部となっています。中国には、国際的な認証を受けた二つの救援隊があり、これまでに莫桑比克、パキスタン、イラン、ネパール、ハイチなど多くの国で救援活動を実施しています。
また、中国は世界保健機関（WHO）によって認証された五つの国際的な緊急医療チームを有しており、新型コロナウイルスの流行時にはこれらのチームが主力として海外に派遣されました。中国は、地震発生時にも国際的な支援を提供しており、災害発生時の緊急援助と長期的な復興支援の両方を行っています。
甘肃省の建築物の耐震について
こちらが今回の原因にも繋がるかなぁと思って、中国ネットワークを探索してみたんですけど、有益な情報は発見できませんでした。耐震設計における国としての基準は出てきたんですけど、僕が知りたかったのは今回の住宅はこういう建築物が多くて、耐震設計がもしかしたら甘かったかもしれないとかっていう情報があれば、僕の疑問を埋めれるなぁとおもってたんですけど。調べ方にも問題があったかもしれませんが、ちょっと見つけることが出来ませんでした。
藤巻ちょっと情報がもう少し集まるかなぁと思ったんですけど、全然集まらなかったので、冒頭で少し話した1920年に起きた「海原地震」について調べてみました。
海原地震
1920年に発生した「海原地震」（Haiyuan earthquake）は、中国歴史上最も破壊的な地震の一つです。以下にその主要な情報をまとめます。
概要
- 名称: 海原地震（Haiyuan earthquake）
- 発生日時: 1920年12月16日
- 震源地: 中国寧夏回族自治区海原県
- マグニチュード: 推定8.5
被害状況
- 死亡者数: 推定23万人以上。これは、歴史上最も死者数が多い地震の一つです。
- 破壊: 多くの町や村が完全に破壊され、幅広い範囲で大規模な地滑りが発生しました。地滑りにより多くの人々が生き埋めになり、河川がせき止められるなどの影響もありました。
地震の影響
- 社会的影響: この地震は、中国北部の社会と経済に甚大な影響を及ぼしました。多くの家屋が倒壊し、数百万人が家を失いました。
- 地質的影響: 地震は地質構造にも影響を及ぼし、寧夏地域の地形に大きな変化をもたらしました。
後続の対策
- 災害対応: この地震の後、中国政府は被災地域の復旧と再建に力を入れましたが、当時の技術や資源の限界から復興は困難でした。
- 長期的な影響: 海原地震は、中国における災害対応や耐震建築の必要性についての認識を高めるきっかけとなりました。
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